「側対歩」

北海道新聞(クリックで記事へ)

側対歩(そくたいほ)-遺伝子ー

日本在来馬の中でも、北海道在来馬に代表される特徴のひとつに「側対歩」があります。
「側対歩」はゲノム上の一塩基置換だけでほぼ決まるもので、この1か所の変異がないと、側対歩をするのは難しい。一般の馬には見られにくく、生まれ持って自然な側対歩をする馬は、特別な遺伝を持つ馬に限られます。世界的に自然に側対歩をする馬種は10種類前後と言われています
北海道在来馬(どさんこ)の遺伝子も元をたどればユーラシア大陸から来ているそうです。

側対歩は斜対歩に比べ乗馬の際の上下動が少ない為、長距離を移動するためには優れており、古くは流鏑馬や武士に、北海道の開拓時には重い資材を駄載(ださい)するために欠かせない存在でした。

同じ側の脚を同時に出すことで、乗馬には滑らかで乗り心地がいいが、馬の身体への負担は大きいことからも、北海道在来馬は自然と強靭な体力が備わったのです。

かつては側対歩は「じみち」と呼ばれ、道南では側対歩とスピード(時速25~30㎞)を競う「じみちレース」が盛んに行われていた。現代でもモンゴルではこのようなレースが開催されていて大変人気だそうです。
写真は2014年に札幌競馬場内で開催されたどさんこフォーラムでの、第1回じみち美人コンテストに参加した時の北海道新聞記事です。

◎地道(じみち)=「派手ではないが、着実に努力する」「堅実」という意味
北海道在来馬(どさんこ)の保存活動は、まさに地道な努力の積み重ねなのです。